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バッテリー修理について
冬場必見!iPhoneバッテリーの膨張によるフロントパネルへの影響をご紹介致します。
[2020.12.26]
カテゴリー:バッテリー修理について
iPhoneなどのスマートフォンをかなり長い期間使っていると、バッテリーが劣化してしまい膨張するような症状を見たことがある方も多いかもしれません。画面側や背面側が浮いて来たり、大きく歪曲してしまうこともあるかもしれません。また、バッテリーの膨張は角の方から起こることも確認されています。今回は、膨張バッテリーが引き起こす画面側のパーツ、フロントパネルに与える影響について具体的な2つの症例をご紹介致します。
画面が浮いてきてしまう
当ブログでも何度かご紹介しておりますが、一番多い症例としては、画面が浮いて本体との間に隙間が出てきてしまうことです。最初は「内部が剝き出しになっているのはヤバいのでは…」と危機感を持たれる方が多いのですが、人間慣れてしまう生き物ですので、しばらくそのままで不具合なく使用できてしまうと「もうすぐ機種変更するしこのままでもいいかな…」と考えてしまいがちかと思います。ただ、使用を続けている以上内部が剝き出しになっている状態が収まることはほぼないでしょう。
画面の浮いたiPhoneX、案の定バッテリーが山のように膨らんでいました。
少しの浮きではあるものの、内部のバッテリーは思った以上に膨張しているんですね。iPhoneの場合、本体の上部と下部でなかなか強力な粘着テープが本体と画面を繋いでいます。特に粘着質のものというのは熱で剥がれ易くなるのですが、冬場はこの粘着テープがしっかりとくっついている状態が続きます。夏場であればテープが剥がれ画面へのダメージが分散される可能性はありますが、寒い季節ですとバッテリー膨張によって画面への圧力が強くかかり液晶表示部分が映らなくなったり、大きく歪曲してバッテリー交換をしても形状が戻らなくなるといったことも考えられます。
液晶に白飛びのような部分が出てくることも
劣化したバッテリー内部に気体が発生することがあり、バッテリー本体から出ていく場所がなくなるために膨張してしまうようです。この膨張は必ず中心から起こるとは限りません。まれにバッテリーの端の方から気体が発生し脇から漏れることでバッテリーの角を押し上げてしまうこともあるようですね。「バッテリーの状態」を確認しても、表示上はまだ交換時期ではなさそうという場合でも、内部ではどのような状態になっているか分かりません。
まだまだ使えそうだと思ったら、バッテリーの角に破れたような傷が見られました。
写真の液晶表示部分左下に、周りと違った色の部分が確認できるかと思います。内部のバッテリーがこの部分を押し上げてしまい、表示に不具合が出てきてしまったようです。これも放っておくことで液晶が傷ついたり、液晶焼け、液晶漏れを起こす可能性があります。
最後に
必要な機能が問題なく使える場合、ついつい不具合や修理を後回しにしがちかと思います。ただ、今回のように目に見えないところでは思った以上の不具合が起こっている可能性があります。iPhoneの「バッテリーの状態」機能はあくまで目安となります。数字以上に異変や不便を感じた場合は、スマホスピタル埼玉川越店へぜひご相談ください!早めの修理によってその他のパーツへの負荷を抑えられることが多いので、結果的に出費が抑えられるかもしれません。